君達がそれぞれの番組や収録を目前にしていた時、吹き替え版ジョイソン・ステイサムの様な怒号が局内に響き渡った。騒ぎを聞きつけて逃げようとする君達の前には5人の覆面集団が居たがさながらB級アクション映画の撮影にしか思えなかった。丸々太った者、紳士と子供、電信柱かゴボウの様な者、それから、…黒い体毛と肌を持つ四足歩行の毛むくじゃら。どうやらこのゴリラと瓜二つな男が怒号の主らしい。彼らはその辺鄙な見た目とは裏腹に至極効率的にテレビ局のジャックを完了させた。
_______それが今から3日前の事。
近日中に彼らは大々的に番組を放送するらしいが、逃げ遅れた君達はその番組に強制的に出演させられるらしい。保身ばかりを考える経営者たちはこのジャックが周知されない様に新番組を装ってやり過ごせばメジャーデビューさせてくれると約束した。